不妊治療を徹底ナビ » 悩み解決!不妊治療Q&A! » Q6. 受精卵のグレードが低いと凍結胚移植は難しい?

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不妊治療や不妊に関する疑問、お悩みをリサーチして、その回答をまとめてみました。

不妊治療を検討している段階でまず真っ先にみなさんが行なうのは、ネットで検索することではないでしょうか。ただ疑問についてネットで調べれば調べるほど、わからなくなってしまうことも少なくありません。そこで本記事では「よくある質問」などに投稿されているみなさんの疑問や不安をピックアップ、専門家の見解なども参照しながら解説していきます。

Q.受精卵のグレードが低くて、凍結胚移植できる胚はありませんでした。自分の卵子では妊娠できないのでしょうか?
初めての体外受精に臨むため採卵を行ないました。そして卵子はたくさん採れたのですが、受精卵のグレードが低いと言われ、移植や凍結の対象となる胚は得られませんでした。受精卵のグレードが低く私の卵子では妊娠できないということなのでしょうか? また、どのような胚であれば移植が可能なのでしょうか?

次回も同じ結論ならば体質的に問題がある可能性があるので、精密検査を受けてみましょう。

精密検査を受ける必要があるかも知れません
初めての体外受精とのことなので、原因はまだ分かりません。周期によって卵子の状態は変化するため、3ヶ月ほど卵巣を休ませたのちに、再度体外受精を試みてみましょう。再度の体外受精でも同じ結果になった場合は、体質に何らかの問題がある可能性があります。血液検査、酸化ストレス、ホルモン、ビタミンなどの精密検査を受け、医師と相談のうえ、卵子の質を上げるための対策を採ったほうが良いかも知れません。
正常受精+正常分割した胚が移植対象
移植が可能な胚は、正常受精と正常分割がなされているものになります。正常受精がなされたかどうかの判定は、受精卵の中に2つの核を確認すること。受精直後の受精卵は、精子と卵子に由来する核を2つ持っています。その後、2つの核は融合し、やがて消滅します。不妊治療においては、受精直後に2つの核を確認したときに正常受精がなされたと判断します。また正常受精したのちに、正常に分割しない胚もあります。正常受精の後、正常分割している胚のみが移植の対象となります。
細胞数+グレードで移植する胚を選択
複数の正常の胚が生まれた場合、より妊娠率の高いと考えられる質の良い胚を選んで移植することになります。胚の質は、分割した細胞の数、および各細胞の大きさのバランス等で評価されます。細胞の数については、受精2日目で2~4細胞、3日目で8細胞になっていれば問題ありません。また各細胞の大きさのバランス等については、5段階のグレードが設けられ、そのうちグレード1~4のものが移植可能な胚とされます。なお胚のグレードは、あくまでの妊娠のしやすさを示す指標でしかありません。グレードの低い胚を移植して妊娠したとしても、生まれてくる子供に一切の影響はありません。
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