不妊治療を徹底ナビ » 悩み解決!不妊治療Q&A! » Q5. 凍結胚の移植のタイミングは自然周期とホルモン補充周期のどちらが良い?

悩み解決!不妊治療Q&A!

不妊治療や不妊に関する疑問、お悩みをリサーチして、その回答をまとめてみました。

不妊治療を検討している段階でまず真っ先にみなさんが行なうのは、ネットで検索することではないでしょうか。ただ疑問についてネットで調べれば調べるほど、わからなくなってしまうことも少なくありません。そこで本記事では「よくある質問」などに投稿されているみなさんの疑問や不安をピックアップ、専門家の見解なども参照しながら解説していきます。

Q.凍結胚を移植する場合、自然周期にとホルモン補充周期のどちらのほうが妊娠率は高くなるのでしょうか?
妊娠率が良いと聞いて、凍結胚移植を行なう予定です。凍結胚を移植する場合、自然周期に合わせて移植する方法と、ホルモン補充周期に合わせて移植する方法の2種類があると聞きましたが、どちらのほうが妊娠率は高くなるのでしょうか? 少しでも確率の高い治療を受けたいと考えています。

妊娠率は、どちらもほぼ同じです。排卵状況によって自然周期にするかホルモン補充周期にするかを決めます。

排卵が順調なら自然周期、不順ならホルモン補充周期
自然周期であれホルモン補充周期であれ、妊娠率にはほとんど変わりありません。排卵が順調に推移したならば、自然周期で移植すると良いでしょう。逆に排卵が順調でない場合には、ホルモン補充による周期に合わせて移植したほうが妊娠率は高まります。いずれの場合でも、子宮内膜が8mm以上(最低でも6mm以上)に発達したならば胚移植は可能となります。なお凍結胚は、半永久的に良質な状態で保存が可能です。最適なタイミングを狙って移植をすると良いでしょう。
自然周期で凍結胚を移植する場合
初期胚の場合は、排卵から2~3日後に移植します。胚盤胞の場合は、排卵から4~6日後に移植します。自然周期に合わせての移植になるため、もちろんホルモン剤は使用しません。必要に応じて使用することはあるものの、その使用量はごくわずかです。自然周期をもとに凍結胚移植をする場合には、排卵時期の確実な見極めが大前提。移植時期が近づいてきたら、精密な超音波検査やホルモン検査を受ける必要があります。
ホルモン補充周期で凍結肺を移植する場合
ホルモン補充周期の場合、生理開始の前後から卵胞ホルモンを増やすための内服薬、貼り薬等を使用し、子宮内膜の厚みを増やしていきます。子宮内膜が約8mm以上の厚みになったら、今度は黄体ホルモンを増やすための内服薬や膣剤等を使用。使用後、2~6日程度の間に胚を移植することになります。基本的に排卵のタイミングは考慮しませんが、ホルモン補充の過程で卵胞が発育した場合には排卵タイミングを考慮する必要が出てきます。
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