不妊治療を検討している段階でまず真っ先にみなさんが行なうのは、ネットで検索することではないでしょうか。ただ疑問についてネットで調べれば調べるほど、わからなくなってしまうことも少なくありません。そこで本記事では「よくある質問」などに投稿されているみなさんの疑問や不安をピックアップ、専門家の見解なども参照しながら解説していきます。
Q.基礎体温をつけても高温期がいつなのかわからないので、排卵日の予想ができません。不妊症なのでしょうか?
- 妊娠を希望して基礎体温表を毎日つけているのですが、高温期がはっきりとわかりません。数日ほど高温が続いたかと思うと、すぐに体温が下がったりします。そのため排卵日の予想ができない状況です。高温期と低温期がわかりにくいということは、妊娠しにくい体ということなのでしょうか?
ご安心ください。どんな方でも、基礎体温だけで排卵日の予想をすることはできません。
- 「低体温最終日=排卵日」とは限りません
- 一般に「低体温最終日=排卵日」と考えられていますが、実際にこのタイミングで排卵が来る確率は22%です。この前日に排卵が行われる例も全体の5%ほどあります。最も多いのは、低体温最終日から高温期にかけての数日間に排卵が来る場合です。確率的に考えても、基礎体温表だけで正確に排卵日を予測することは困難です。深く気にされないほうが良いでしょう。
- あまり基礎体温に神経質にならないようにしましょう
- 基礎体温による排卵日の予想が難しい以上、現在の不妊治療現場においても、基礎体温はそれほど重視されていません。そもそも自宅で体温を測る場合、測り方の少々の違いで体温は大きく上下します。高温期に体温が少し下がったくらいで、気にするほどのことでもありません。