不妊治療を徹底ナビ » 悩み解決!不妊治療Q&A! » Q4. 新鮮胚と凍結胚の着床率の違いは?

悩み解決!不妊治療Q&A!

今さら聞けない不妊治療のギモンをまとめました。

不妊治療を考え始めたものの、調べれば調べるほどわからなくなることもすぐなくありません。そこでこちらでは不妊治療の基本から、妊娠しやすい体をつくるポイントまで、妊活に関わるさまざまなギモンを一挙掲載します。

Q.高齢で時間がありません。新鮮肺の移植と凍結胚の移植では、どちらのほうが着床率が高いのでしょうか?
夫婦ともに妊娠を目指すには高齢で、残された時間は少ない状態です。少しでも着床率、妊娠率の高い治療を考えているのですが、新鮮胚と凍結胚では、どちらのほうが着床率・妊娠率が高いのでしょうか? あるいは、胚盤胞に成長させてからの移植を選んだほうが妊娠率は高くなうのでしょうか?

移植時のホルモン値や胚の状態によって、どちらの胚が好ましいか変わります。

移植時の状態に合わせて治療法を選択しましょう
新鮮胚が良いか凍結胚が良いかは、移植時のホルモンの状態や胚の状態によって変わります。排卵誘発で卵子をたくさん採取した場合、女性ホルモンであるエストロゲンやプロゲステロンの値が高くなるため、そのまま新鮮胚を移植して着床率は低くなるでしょう。ホルモンの状態が安定するまで、凍結保存したほうが良いと考えられます。ただし凍結胚は、若干ながら新鮮胚に比べると質が下がります。よってホルモン値の状態が安定しているならば、新鮮胚を移植するほうが良いでしょう。
一般的には凍結胚のほうが妊娠率は上がります

あるクリニックにおける統計では、新鮮胚移植と凍結胚移植の妊娠率について、年齢別に次のような結果となっています。

新鮮胚移植の妊娠率

  • 30代未満…45%
  • 30~34歳…40%
  • 35~39歳…32%
  • 40~42歳…20%前後
  • 43歳以上…10%未満

凍結胚移植の妊娠率

  • 30代未満…61%
  • 30~34歳…50%
  • 35~39歳…34%
  • 40~42歳…30%
  • 43歳以上…11%

統計だけに照らせば凍結胚移植のほうが妊娠率が高くなっていますが、もちろんこの背景には、ホルモンの状態などを考慮したベストな移植のタイミングを選んでいるという点が絡んでいます。

胚盤胞とは
自然妊娠において、精子と卵子は卵管の先で出会い、受精します。その後、受精卵は分割して成長しながら卵管内を移動。約1週間かけて子宮へと到着し、子宮内膜に着床します。この着床直前の状態の受精卵のことを、胚盤胞と言います。不妊治療においては、体外で受精卵を胚盤胞まで育ててから子宮内に移植する「胚盤胞移植」も多く行われています。
体外で胚盤胞まで育つのは受精卵の半分未満
胚盤胞移植は、通常の胚移植に比べて妊娠率が高くなります。なぜならば、体外で胚盤胞まで育った胚は、もとから「強い胚」だからです。体外における培養で胚盤胞まで育つ受精卵は、全体の半分未満。半数以上の受精卵は、胚盤胞に育つまでの過程で分割・成長がストップしてしまいます。逆に言えば、胚盤胞まで育った胚は、もとから高い妊娠率の潜在性を秘めた「強い胚」と言うことができるのです。
移植の考え方は医療機関によって異なります
胚盤胞移植の高い妊娠率に着目し、すべての胚移植を胚盤胞移植にすべきとの意見もあります。しかし実際には、胚盤胞移植が必ずしも理想的な移植法とは言えないのが現状です。なぜなら、体外で培養を行なうよりも、初期胚を子宮に戻したときのほうが分割・成長が進むことがあるからです。現在、世界の不妊治療現場には「胚盤胞移植のみを行なっている病院」もあれば、「胚盤胞移植と初期胚移植を併用している病院」もあります。いずれの方法を選択するかについては、各医療機関の考え方によって異なっているのが現状です。
胚盤胞の凍結保存も可能です
採卵周期において移植をしなかった胚は、希望すれば-196°の液体窒素の中で凍結保存をすることが可能です。凍結保存が可能な胚は、採卵後数日の初期胚はもちろん、分割・成長を経た胚盤胞も含まれます。なお凍結によって移植が不能となる率(キャンセル率)は、凍結胚全体の約3%。ほとんどの凍結胚は移植可能な状態のまま維持される、ということです。また凍結・融解を経た胚移植が成功し出産まで至った場合、生まれてくる子供の先天異常の発生率は、新鮮胚移植による場合とまったく変わらないとされています。
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