妊娠力を低下させる大きな問題は、加齢による「卵子の質の低下」

女性不妊の半分は、不妊検査をしても原因が分かりません

女性不妊の最も多いのが、原因不明の「機能性不妊」です。一般的な婦人科や高度生殖医療の専門施設で不妊検査を行っても原因がハッキリと特定できません。機能性不妊とは、いったいどんな不妊なのでしょうか。

卵子を老化させる原因とは?

女性の老化とともに、卵子も老化していきます

女性にとって年齢と妊娠は切っても切れない関係があり、妊娠力は女性の年齢に大きく影響します。女性が年を重ねれば重ねるほど、卵子も同じように老化し、妊娠する確率は着実に低下していきます。
そして卵子の老化については未だよく分かっていないため、現在の診断技術では原因を特定することができません。

もっとも多い女性不妊の原因=卵子の質の低下(卵巣機能の低下)

男性は毎日フレッシュな精子を作りますが、女性の場合は卵巣内にすべての卵子(=実際には、「原子卵胞」と呼びます)を既に持って生まれてくるため、新たに卵子を作ることができません。

加齢に伴う卵胞数の減少 (出典:日本産科婦人科学会誌52巻9号)

右のグラフのとおり、女性が生まれるときには卵巣内におよそ200万個の卵子を備えています。その後は卵子の数は減る一方で、月経の始まる思春期ごろまでには約180万個が自然消滅し、約20万個まで減ります。
月経が始まると、1回の月経でおよそ1000個が減ります。さらに老化が加速する30代後半以降では拍車がかかり、37歳でおよそ25,000個、そして卵子の数がゼロになって閉経します。

そのうえ、残っている卵子は女性が40歳であれば卵子の年齢も40歳で、本人と一緒に年をとります。他の体のさまざまな臓器と同様に老化をするため、卵子の数が減るだけでなく、質も低下してしまいます。

そして、最近では若い世代の不妊が増加しています。

生活のバランスの乱れや飲酒、喫煙、極端なダイエット、性感染症や人工中絶数の増加など性の乱れによる影響。食品添加物や遺伝子組み換え食品、トランス脂肪酸など、食べ物の質の低下。そして、ダイオキシン、ポリ塩化ビフェニル(PCB)、農薬などの化学物質による環境汚染は、私たち人類だけでなく地球上の動物の生殖能力に悪影響をきたすことが危惧されています。

このように、老化に加えてさまざまな原因が複合的に絡み合い、女性の卵巣年齢は個人差が大きくなります。年齢の割には卵巣年齢が若く卵子がたくさん残っている人もいれば、その反対に若くても卵巣の老化が早く卵子の数が少ない女性が最近非常に増えているのです。

日本は、不妊大国?

日本は、先進国の中でも不妊大国であることはご存知ですか?

国別のART周期数2010年(出典:第59回日本生殖医学学術講演会・総会 石原理埼玉医科大学産婦人科教授講演資料より)

2010年の統計では、世界中で施行された約117万周期のART治療(高度生殖医療)のうち、およそ20%が日本で行われています。世界中で、もっとも高度生殖医療が実施されているのは、日本なのです。

そして下記のグラフのとおり、その成績(分娩率)は世界平均を大きく下回り、残念ながら良い結果とは言えません。アメリカでは卵子の提供も可能なため単純には比較が難しいのですが、体外受精の成績は諸外国に比べ非常に低くワースト1と言わざるを得ないのです。

(出典:2002年欧米主要国における体外受精の臨床成績(分娩率))

これから考えられるのは、日本が高齢による卵巣機能の低下が不妊症の原因の多くを占めることに大きな原因があるでしょう。
妊娠するという事は、簡単に言えば、質の良い卵子と元気な精子が出会うことに他なりません。
タイミング法、人工授精そして体外受精などの高度生殖医療は、あくまで卵子と精子の出会う確率を上げる目的であり、老化卵子の質や受精卵の成長そのものを改善するための治療ではありません。そのため高度生殖医療には限界があり、とくに高齢不妊で悩むカップルにとっては決して万能ではないことが分かります。

そもそも体外受精の技術は、卵管が機能していないために卵子と精子が受精できず妊娠に至らないカップルのための治療法として開発され、その後、原因不明のカップルにも適用されるようになったという経緯があります。
排卵がない、両側の卵管が閉塞している、男性に問題があるなど、明らかに自然妊娠が不可能であれば、高度生殖医療が必要です。
しかし、とくに高齢による卵巣機能の低下が不妊症の原因の多くを占める日本では、単に高度生殖医療のような治療をおこなっても必ずしも妊娠に至るわけではないのはデータが示す通りです。

このように、日本では35歳以上の高齢で妊娠を希望するカップルが非常に多いため、卵巣機能を向上させ卵子のアンチエイジングを目的とした施設やクリニックが注目されています。
機能性不妊の治療は、不妊症を単に生殖器官ではなく、カラダ全体を全人的に治療し、妊娠体質へと導く治療です。古くから日本では漢方薬や鍼灸治療が主流ですが、最近では、栄養で機能性不妊を治療するクリニックも誕生しています。

卵子の老化については、まだ分かっていないことが多い分野ですが、栄養と生殖機能の関連についての研究より、間違った栄養状態では卵子の質の低下を招くだけでなく、卵子の数の減少も加速させることが報告されています。正しい食生活や正しい栄養素の補給は、妊娠の可能性を高めるだけでなく、女性の健康の基本であることは間違いありませんね。

機能性不妊の原因=卵子の老化とは?

卵子の老化って、何?!

先天的な問題が原因の不妊はごく一部であり、生活習慣や環境などによる機能に問題がある不妊が、全体の8割を占めるといった生殖医療専門家の指摘もあります。機能性不妊の最大の原因である、卵巣機能の低下=卵子の老化を早める原因はいったい何なのでしょうか?

原因1 栄養欠損

間違った食生活やダイエットは栄養欠損を引き起こし、機能性不妊の原因に

栄養が不足すると、卵子の質を低下させるだけでなく、卵子の数の減少も加速させる原因となります。また、食生活の大きな変化により、現代の女性は深刻な鉄の不足が指摘されています。鉄の不足があると、月経量の減少を招き、子宮内膜が十分に厚くならず機能性不妊の原因となります。
また、胚の染色体異常の原因は未だハッキリ分かっていませんが、加齢とともに染色体異常の頻度は上昇します。卵子も他の細胞と同様、加齢とともに細胞内のミトコンドリアの数や機能が低下することが、染色体異常の頻度を増加させる一因となると考えられています。ATP産生に必要な、ビタミンC、B、鉄、銅、コエンザイムQ10、αリポ酸などの正しい栄養補給が、ミトコンドリアの機能を上げ卵子の質の改善につながります。

原因2 酸化

活性酸素ダメージは、卵子の老化を早めます

飲酒やタバコ、ストレス、不規則な生活など、現代人は活性酸素ダメージを受けやすい環境に生きています。私たちの老化の原因は、おもに活性酸素ダメージです。卵子も例外ではありません。活性酸素対策は、妊娠体質への第一歩です。

原因3 炎症

免疫のアンバランスは不妊の原因に

父親と母親から受け継いだ遺伝子を持つ胎児(=受精卵)は、母親の体にとっては「異物」です。免疫のバランスが崩れ細胞障害性リンパ球が増加すると、受精卵を攻撃し着床の妨げとなることや子宮内膜の炎症の原因となり、また卵巣機能に悪影響を及ぼすことが最近の研究で分かっています。

原因4 有害物質の蓄積

知らずにたまった体内の有害物質が妊娠の障害に

水銀・鉛・カドミニウム・ヒ素などの有害ミネラルや、化学物質・放射線などの有害物質は知らず知らずのうちに体に蓄積されています。こうした有害物質が、卵巣機能の低下や胎児への悪影響を及ぼすことは多く知られています。

原因5 糖化

精製された糖質を過剰にとりすぎると不妊につながるのです

糖尿病の女性が妊娠しにくいことはよく知られていますが、明らかな糖尿病がなくてもインスリン抵抗性があると妊娠率に大きく影響することが分かっています。もっとも妊娠しやすいBMIは22前後で、妊娠するには適切な体脂肪は必要ですが、太りすぎは排卵障害の一因となり要注意なのです。

加齢や間違った生活習慣は、機能性不妊のもっとも大きな原因の一つです。
体外受精などの高度生殖医療を検討する前に、まずは生活習慣の見直しをしてみましょう。妊娠力とは、健康なカラダそのものだからです。
そのうえ、妊娠中だけでなく妊娠前の母親の栄養状態が、赤ちゃんの母体内での発育に関係することはもちろん、生まれてからの心身の健康や知能、そして将来の生活習慣病までも決めてしまうことも分かっています。
あなたの年齢が35歳以上であれば、安全で質の高いサプリメントでの栄養補給で、より積極的に卵巣機能を整え妊娠しやすい体に整えていく治療も必要でしょう。

体外受精を試してみたけれど良い結果の得られない方、35歳以上で妊娠を希望している方、また妊娠を希望しているけれどご自身の健康にいま一つ自信がない方は、まずは栄養療法や漢方治療といった機能性不妊の専門医のいるクリニックを受診してみることを提案しています。

機能性不妊(原因不明不妊)を治療している病院

「不妊症かもしれないけど、どうしたらいいか分からない」「自分が不妊症かも分からない」「夫が不妊症かもしれない」など、少しでも不安を抱えている方は、一度不妊治療の専門医に相談してみましょう。機能性不妊(原因不明不妊)を治療しているクリニックを紹介します。

クリニック・ハイジーア
老化卵子のアンチエイジングを目的とした栄養療法

詳細な血液検査で栄養レベルをチェック。安全な治療用サプリメントで、機能性不妊に悩むカップルから圧倒的な支持を得ているクリニックです。